ダブル・ブレイカーズ01

「それから」


「「倒す」」

彼方とアスタリスクは同時に呟いた。


「能力は二つ。姿と、鎖や鞭だよね?」


「鞭と鎖で、オレの姿を消してた」


「厄介な――――――カナは、生身で挑んでくれ」

「ちょっと、アスタリスクくん?」


「なんだい?」


「彼方くんにやらせるの?」


「弱点を見つけるんだ」


「弱点?」


「そして、やろうね、」


「ラジャー!」


「時刻は真夜中にする?」


「正統派だ!」


「真夜中のほうが大丈夫。姿を消せるにしても、自粛しないと」


「よし、わかった!」


彼方とアスタリスクはそれぞれ言った。



「二人とも――――――」


さくらは二人を見た。