ダブル・ブレイカーズ01



「アスタリスクくん?」

電話を終えたらしいアスタリスクに、さくらは尋ねた。


「彼方くんは無事?何があったの?」


「さくらちゃん」


「何?」


「チェリーブロッサムには、爆弾が仕掛けられているんだ」


「え?ウソ!」


さくらはチェリーブロッサムの入った箱を取り出して、


上に持った。


「何でいきなり、もつんだい?上に持つんだい?」


「爆弾だもの!」


「―――――――――?」


「テレビで見たよ!爆弾は上に持つの!」


「なるほど」


アスタリスクは呟いた。


そして、


「ただいま!」


彼方は息を切らせて戻って来た。


「カナ」


「アスタリスク。ん?」