「「美織~?」」

彼方とさくらは言った。

「そ。僕と美織で、ギャンブルを開いてた」

「じゃあ、彼女をどうして!」

さくらは尋ねた。

「理由?」

「そ、理由が知りたいのよ。言いなさいよ!」

「さくらは静かに!何かややこしくなる!」

「君たちは、二人そろって血の気盛んだから。黙って」

「「はい――――――」」

彼方とさくらは言った。

「気になることがある」

アスタリスクはファントムに言った。

「あの少女以外の人々を狙う理由は?しかも、性格を豹変させた理由は?」

「あいつのほうは単純。で、他の奴らは僕らの力を引き出すためのエサさ」

「僕ら?」

「そうよ!」

女性の声がした。

そこには、猫を抱いた柔和な印象の女性。

彼方たちの元に、依頼を持ち込んだ女性だ。