いくら浮気されても いくら無視されても いくら話をきいてくれなくても そんな、琉樹が好きだったんだ。 あたしは、病室から勢い良く出て無我夢中で走った。 香織が、その間に「あらあら」と言ってたも知らずに。 近くの公園まで着いたところで、行ったん心を落ち着かせた。 「はぁ…はぁ……う、うそ…でしょ?」