琉樹のキスは慣れていて。



溶けてしまいそうな感じだった。



こんな風にキスをしてしまったら、琉樹のことをもっと好きになってしまう。



でも…今はキスをしていたい。



あたしは、キスに応えるように手を琉樹に首に回した。






10分ぐらいたっただろうか。



やっと唇を離したとき、琉樹があたしに呟いた。



「羽奈は俺のもん」



ニコッと琉樹は笑い、じゃあなと言って帰って行った。