「逆に質問。羽奈はどうしたいの?」 「えっ…」 「俺が想像だけど。羽奈は逃げたんだろ? それは、弱いって証拠。だれかを想うなら逃げるんじゃなくて追いかけないといけないんじゃない?」 逃げちゃ…ダメ。 追いかけなくちゃ…いけない。 「俺さ、ぶっちゃけ羽奈がその男とくっついて欲しくない…。だから…いかないで」 翔太があたしのところまで歩いてきて、あたしを抱きしめた。 「ど、どういうこと?」 「あれ…まだわかんない?」 そう言うと、あたしにキスを落とした。