首をかしげて聞いてみる。 「目が腫れてたから。あ、俺別にチャラくないよ?」 この人、勘がいいなぁ… どうして初対面の人にわかっちゃうかなぁ… 「なん…で…っ…わかっちゃうの…?」 その場にしゃがみ込み、両手で顔をふざいで涙を流した。 「やっぱり何かあるのか。いいよ、泣くまで一緒にいる」 「初対面の人に言われても…」 「俺、お前と初めて会うわけじゃない。羽奈は知らないかもしれないけど俺、お前の一個上。…だから、先輩」