「……そうか」 今の、間。 あと、いつもの口調に戻ってる。 こりゃ、完全に聞こえてたな。 「あ、い、一時間目始まるよ」 誤魔化すように笑うと、琉樹はあたしの体から手をほどいた。 機嫌…悪くしちゃったかな? 無言で席まで行っちゃった…。 まぁ、そのうちなおるよね。 それから、琉樹の機嫌が直ることはなかった。