「もう、拗ねないでよ」 あたしが声をかけても、琉樹は教室の端でしゃがみこんで動かない。 その上、何か落ち込んでますオーラ出してるし。 「これから喋らないよ?」 そうあたしが声をかけると、琉樹はバッと顔を上げた。そして、 「ごめーん。だから喋って?」 ってすごく上目遣いで言ってきた。 そんな、猫みたいな目してもあたしにはきかないよ。