………えっ? うそ…でしょ? 琉樹があたしの誕生日を覚えていてくれていた。 あたしが固まっている中、琉樹は話を続ける。 「俺さ、高校を出たら羽奈と結婚したい。そのために働くし、なんでもする」 手の中でキラキラ光っている指輪は、琉樹の愛情表現のよう。 「だから、受け取って」 あたしの前で出された指輪を、あたしは手を伸ばして受け取る。