放課後…何かあるのかな? 「わかった」 あたしは、何もわからないまま授業に集中した。 そして、放課後。 いつものように、琉樹と帰る。 そして、琉樹があたしの手を取ってリードしてくれるのもいつもと変わらない。 一体、なにがあるんだろう。 家の前までついたとき、琉樹はカバンの中をもぞもぞしだして、 手に何かを握りしめて、あたしの前でそれを開いた。 「ハッピーバースデー! 羽奈」