すごく上目遣いでみてくる。 いわゆる、にゃんこっていうやつ…。 「わかった…許すから……」 …琉樹って、あたしがこれに弱いこと知っててやってるよね。 「マジ!? やった!」 琉樹は、あたしの周りを走り回る。 …お尻にしっぽが生えているかのように。 「帰ろう」 「あ、そうだったな」 琉樹は我にかえると、また冷静さを表して、あたしの手をひいた。