そんなことを思っていた時だった…
「皆……」
今にも消えそうな小さな声がした
ものすごく小さな声だったけど
天佑…の声だった
私は天佑を見て
言葉を失った…
だって
天佑が……ボロボロだったから
頭には包帯が巻かれていて
顔には大きな湿布が貼ってある
服も所々破けている
なにがどうなっているんだろう
私は静かにパニックになっていた
他の
瞬…緑…大地はびっくりしたように天佑のことを見ている…
「天佑…
お前等…何があった?」
大地が聞いた
今ここにいる誰もが不思議に思っていることを…
でも…
“お前等…” って…なんで?
天佑だけじゃないの?
もしかて…
紫音も?
