その日の美術部の部活動が終わり、後片付けをしていたら





春樹が私に話しかけてきた。





「秋穂ちゃん、一緒に帰ろ~?」





「あ・・・う~ん・・・」





私が曖昧に、返事をしないでいると





春樹が心配そうな顔になった。





「どうしたの~?何か用でもあるの?」





「えっと・・・ね・・・」





私は傘を夏樹に貸した事を話した。