「俺たちが高校に入学して、数日経った頃にお前、男子にからかわれてただろ」





「え・・・そうだった・・・?」





私はそう言ったが、少し考えたらすぐに思い出した。





「あ・・・!そういえば!」





「そのとき、俺との関係をからかわれてて・・・お前の否定の仕方が気に食わなかった」





「え・・・私、そのときなんて言ったの・・・?」





「覚えてねぇのかよ!」





冬樹は少し怒った口調で言った。