「きゃああああ!!」





「ニャーーーー!!」





そのとき、私は猫に睨まれていた。





「助けてーー!」





そんな時、助けに来てくれるのは、夏樹だった。





「コラーー!!野良猫めーー!秋穂ちゃんに近づくなーーー!!」





夏樹はそう言いながら、どこからか持ってきたホウキを猫に向けてブンブン振った。





「ニャアッ!」





猫は悔しそうな顔をして逃げていった。





「うぇーん・・・」





「大丈夫?秋穂ちゃん?」





「う・・・うん・・・ひっく・・・」





私は泣きながら返事をした。





怖かったのか、安心してからの涙かは、わからない。