四月の魔女へ





私たちを出会わせてくれてありがとう。


様々な試練も、ほんとうは二人の愛を本物にするための、スパイスだったのかもしれないね。


苦しかったし、切なかったし、お互いを信じられないこともあった。


でも、やっぱり、魔女は最後まで、見捨てないでいてくれました。



先生と出会った春。

風邪をひいた時の、先生からの電話にときめいたりしたね。



なつと出会った夏。

なつはただのヒヨコじゃなかった。

そっと先生との間に、秘密と絆を作ってくれたね。



秋に出会った秋。

あの人は私のことを愛してくれた。

でもここから、だんだん歯車が狂っていってしまったね。



修学旅行の冬。

先生が信じてくれたことが、何より嬉しかった。



いつだって、私はこの瞳に、先生だけを映していました。



これからも、こんな幸せがいつまでも続きますように。


愛する人と、出来るだけ長く共に暮らせますように。


このストーリーを、いつか私たちの子どもに聞かせてあげられる日が来ますように。



いつまでも、いつまでも、見守っていてください。