何とか涙を止めて。 最後の動物園に出掛けた。 しあわせだった。 帰ってきて布団に横になる。 部屋には一人。 隣の部屋からは娘たちの寝息がする。 寝ようとした時、また世界が回った。 * 目を開けるとそこは独りの家。 戻って来たらしい。 夢だったのか現実だったのか。 定かではない。 けれど。 枕元に写真があった。 最後の動物園。 最後の家族写真。 しあわせに気付けた私。 だけど。 やっぱり今は独りで。 寂しくて。 また少しだけ泣いた。