ラブラドールレトリバーの愛はかけるが物心つく頃からずっといる兄弟のような存在。


時には喧嘩したり。


時には楽しく遊んだり。


気がつけばもう数年経過した。


ずっとかけるはラブラドールレトリバーと一緒にいたいと思うが、もう歳で後何年生きるのかわからない状況だ。


昨日もずっと体調が悪く、唸っていた。


少なくとも10歳はこえている。


リビングの机の上に朝食のフレークを置き、ラブラドールレトリバーには肉をミンチ状にしたものを皿にのせる。


「おーい、愛!ご飯だぞ!!」


いつもなら来るのに、この日は呼んでも来なかった。


「寝てるからわからないのか‥。」


肉の入ったお皿を手に持ち、ラブラドールレトリバーのもとへと向かう。


「おい!?どうしたんだ!!!!」


かけるはラブラドールレトリバーを見た瞬間、何か病気にかかっているということがすぐにわかった。


口から血を吐き、毛がゴッソリと抜け落ちていたのだ。


「おい!愛!!?」


ラブラドールレトリバーの頭を持ち上げて声をかけながら、考える。