「下宮修哉さーん、入りますよー」


陽気な看護婦さんの声が廊下で響きドアが開く

正直勘弁してほしい、僕は朝がにがてだ

ただ朝に弱いというのもあるが、朝晩には苦い薬を飲まないといけないっていうのもあるかも

あーやだな、そう思いつつ布団に深くもぐりこむ

しかし看護婦さんの言葉は僕も予想しないことだった

「下宮さん、起きて起きて新しい患者さんがこられましたから」

……………え?

確かに僕の部屋にはベッドが3つあるが、安静にしとかないとということもあり今まで同室の患者なんて1人もできなかった

恐る恐る顔をのぞかせればそこには僕をじっと見つめる女の子がいた。

色素が薄いのか髪が若干