屋上にたどり着いてそこにあるベンチに座り込む。
柊斗はベンチには座らずにしゃがんであたしの目線より低くなってる。
あたしの顔を下から覗きこみながら
「結菜っち少しは落ち着いた?」
「うん。大分落ち着いたよ。」
「そっか」って優しくにこってして、ズボンのポケットを探りだす。
あたしはなんだろうって不思議に思いながら柊斗を見てたら
「はい結菜っち。飴ちゃんどーぞ」
そう言ってあたしに飴をくれた。
「甘い物食べれば気持ちも和らぐんじゃない?」
「ありがと柊斗」
あたしは柊斗からもらった飴を見つめながら
「柊斗…恋ってこんなに辛いものなのかな…」
柊斗が一瞬目を見開いて
「んー…人の考え方によって違うと思うけど、結菜っち辛いの?」
「うん…」
「そっか。でもさ、俺なんか結菜っちに好きな奴いるのに…って考えたら自分が哀れだし辛い。だけど俺は結菜っち好きになって幸せな気持ちにいっぱい気づけたから幸せだよ」
「え…」
「辛いか幸せかは相手に作ってもらうだけじゃなくて、自分で感じてる気持ちが1番でかいと思う。考え方次第で変わるんだよ」
「考え方次第…」
「そう!でもさすがにさっきのは辛かったよな」
そう言ってあたしの頭を優しくなでなでした。
「俺さ、結菜っちが振り向いてくれないのも辛いけど、結菜っちが悲しそうに泣いてるのを見る方が辛い」
「柊斗…」
「どんな顔もかわいくて最高だけど、結菜っちは笑顔が1番かわいい」
そっから柊斗は面白いことたくさん言ったり、変顔したりしてあたしを笑わせてくれた。

