心の底から君が好き



聖奈があたしを困ったような顔で見て



「でも結菜、これ以上相川くんに期待もたせるようなことしちゃダメだよ」


「うん。わかってる」




あたしだってそれはいつも思ってる。柊斗への接し方がいけないって。

だから何度も冷たくした方が良いのかな、なんて思っちゃう。


そしたら



「いいんだよ。今のままで。期待もたせちゃダメだからって避けられたらこっちはたまったもんじゃない」


「でも結菜は…」


「だから!!!俺は結菜っちに近づけない方がやなんだよ。だから余計なこと言うんじゃねぇ」




聖奈を見て言った柊斗はむきになってる。


聖奈は少し驚いたような表情になってたけど「そっか」って言って




「結菜はうらやましいよ。こんなに一途に思われて。」


「田部くんは?」


「俊希だって十分愛情表現してくれるよ?でも相川くんは他の人と違って真正面からぶつかってくるじゃん」


「確かに…」


「結菜に好きな人いるって知ってて、いつ結菜がその人のとこに行くかわかんないのにこんな頑張るってすごいことだよ」


「うん…」


「それにこんな鈍感な結菜が気づくってすごいことだもんね」





そう言ってあたしの頭をぽんぽんしながら微笑む。


聖奈の言うことが全てあたしの心にしみ込んできた。







そんな会話してる間、柊斗は離れんなと言わんばかりにあたしを抱きしめてた。