静寂がふたりを包む。 「まさか……。 千亜から、こんなこと言われると思わなかったから」 「…………」 「オレ、マジで焦ってる」 あたしの髪に顔を埋めて、それから水月くんはあたしの体を少し離した。 指であたしの涙を拭いて、あたしの耳元に口を寄せる。