「あっ!沙羅、美月おはよーっ。」


教室に入ると、クラスメートの琉亜。

琉亜はいわゆるクラスのムードメーカー。


誰にでも優しくて、女子みんなが憧れる存在。


もちろん…あたしも憧れている。

センパイ受けが特にいいらしい。


「琉亜、おはよ。」

「はよ!」



あたしは琉亜の横を通って自分の席に着く。

あたしの席は1番後ろの1番窓側。


よく、授業中ここから外を眺めてるんだ。