「そんなんあるわけが無いんだよ!いつまでも妄想世界に溺れていないで…ほらっ、クラスの隣の人とかでもさ?」


…美月もこんな感じだし。


「あーもぅっ、とーにーかーくぅー沙羅には、彼氏をつくってほしいの!」

「うるさいなー、つみきー。」

「なんだって?ザラメ!」


…隣の席の人ねぇー?

あたしの今の席は1人なんだよな…。


“吉本”だから名前は1番最後だし。




「とっうちゃーっく!」


遠足で目的地に辿り着いてテンションMAXになっている幼稚園児のように、声を出した美月。