祐はちょーモテる。

だけど、女子が大嫌い。

常に女子話しかけられたら無視をするくせに、あたしは幼なじみだからなのか、逆に話しかけてくる。

だから恋する乙女ちゃんたちに睨まれるんだ!


そして今も見られてる。

痛い…痛いぜ…。




「なーんだ、お前と隣がよかったのになー」

「……は?絶対やだ」

「は?やだだと…?皿のくせに生意気なんだよ」

「切り身こそ切り身のくせにうるせー!」


あたしたちが言い合ってると

「霧峰くんっ、有子って呼んでね。今日から隣だね、有子、嬉しいなっ」


さっきの祐と隣になって叫んでた子だった。


有子ちゃんが言うと祐はチッと舌打ちして去ってった。