「大神くんがいじめっ子みたいなポジションの人だってわかってるよ!でも本当はいい人だって知ってるの!私、ずっと探してたの!」 「ずっと探されてたの、俺」 そう聞くと赤槻はこくこくと頷いた。 意識せずにやってる動作がいちいち可愛い。 「とにかくね、好きなのです!付き合っていただけますか?」 寒空に響く赤ずきんの告白、俺はひたすら寒さを耐える事に集中していた。 ああっ、寒い。