弁当に文句をつけても、容姿に文句つけても、俺の仕事を代わりにさせても、駄目。

赤ずきんは明るく、笑顔でかわしていった。


かわいそうな気もした。

でも“みんな”の赤ずきんを狼が食べるのもかわいそう。


早く嫌いにならないかな。

白馬に乗った王子様が来て、赤ずきんに結婚の申し込みとかしてくれないかな。


郁の純真無垢な笑顔に俺は罪悪感できりきりと苦しめられた。