「好きですっ!」


夕陽が沈みかける時間帯だが、屋上には夕陽の赤は無かった。

夜へ近づきつつある薄暗い空に、既に星が輝き始めたのかと錯覚させるように、目の前の女は瞳をキラキラと輝かせた。