やっぱり、首にはマフラーを巻いている。 風呂から出た後もって、ホントに自殺しようとしたのか? 陸「…なぁ、その首の─────…「筏井さん、結構前髪長いんだね。」 陸の言葉を、誠が遮った。 これは、まだ聞くなということか。 誠は、相手との心の距離をはかるのが得意だ。 だから、今言って答えてもらえるのか、逆に心を閉ざしてしまうのか、その区別がつく。 まぁ、ようするに空気読めるってこと。 その誠が、今はだめだと判断した。 …まだ、楓は俺たちに壁をつくってんのか…