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陸「時雨の言った通りだったな…」

霧矢「ああ。」

盗聴器は、各部屋からそれぞれ3つずつ出てきた。

「やっぱりな…
陸、防犯カメラには写ってないか?」

陸「毎日チェックしていたが、そんな人物は見当たらなかったぞ。」

それじゃあ、いつ…?

陸「…もしかしたら…っまさか!」

陸は急に何かを思いついたかのようにパソコンを打ち始めた。

「…どうした?」

陸「これは…そんな…!

俺が、見逃すなんて…!」

少しして、陸はパソコンを打つのをやめた。

陸「映像が、すり替えられていた可能性がある…」

「なっ…どういうことだ!?」

陸はパソコンに特化している、気付かないわけが…

陸「すまない、痕跡が僅かすぎて…」

「その映像、解析して戻せないのか!?」

陸「それが…

データが全て、削除されてるんだ…

パソコン本体にも残ってない。
もう、調べようがない…」

クッソ…!
唯一の、手掛かりだったのに…!

陸「すまん、時雨…!」

霧矢「…そう落ち込むなよ。
これで一つ分かったことがある。

相手は、少なくとも陸よりパソコンに長けていて、頭脳も上だという事だ。」

介「なにそれ…ハッ、そんなの卑怯だよ。」

誠「絶対に…尻尾すら掴めないじゃないか…!」

諦めない。
俺は絶対に諦めない…!




「待ってろよクソ野郎。
俺が、絶対捕まえてボコボコにしてやる…!」