『そんなこと言ったってヤだよ!! 今の学校やめたくないもん!! お母さん勝手過ぎるよ!』 捨て台詞を吐いてあたしは勢いよく居間を後にした。 「あっちょっと仁奈!………もう、どうしようかしら。」 「すぐ転勤ってわけじゃないから、また日を改めよう。」 「そうね♪仁奈ならわかってくれるわよね。」 『……どうしよう…ホントに移住しなきゃいけないの?(泣)』 本気で悩む仁奈をよそに、相変わらずラブラブな両親であった。 ――――――――――――― ―――――――――― ―――――