「お嬢様・・・お嬢様っ!朝です、起きて下さい!!」

鶏も驚くような怒声で少女は目を覚ました。つ、と横を向くと眩しい光が目に入る。

「っ・・・」

「朝ですよ、もうカーテンも開けたんですから早く起きて下さい」

布団を剥がされ寝間を着ただけの薄手の格好が露になる。少女は声の主を睨み忌々しく

「……眠い」

「子どもみたいなこと言わない!!」

その後も問答を続け結局起きたのは30分後だった。