素直な彼らに、僕は今までに感じたことのないような居心地の良さを感じていた。

虐めや嘘だらけの学校で、上辺だけの友達と、僕は仲良くは中々なれなかった。馴れ合うくらいなら、最初から近寄らないほうが良いと思っていたのだ。

しかし、ここには苦しみを背負った者達しかいない。
誰もが争いを求めてはいない世界だった。
健常者の僕のこの行為は彼らに対する偽善なのかもしれない。
それでも僕はここが好きだったしここにいたかった。

それは紛れも無い本心だった。