どうしよう
どうしよう
どうしよう!?
か、かかかか壁ドンを、ふふふふふ不良にしてしまった!?
神様。
何故僕は不良に少女漫画でよくあるあの有名な
壁ドンをしてしまったんですか。
これって死亡フラグってやつですよね。どう考えても逃げれない奴ですよね。
僕「えっと……」
不良「……」
う、うつむいておられる!!
不良さんは徐々に僕の方へと顔を上げた。
ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイィィ!
ヤラれる!
殴られる!
満員電車でボロボロな僕のライフが0になってしまう……!
思わず目を瞑りそうになった時、
不良さんは笑った。
僕「!?」
不良「丁度こっちの方に波が出来てて苦しかったんだよな。サンキューな」
はにかむいかつい不良さんに、目が点になった。
するとその時、電車が止まった。
不良「あ、俺行くわ。じゃーな」
僕「あ、えっと……どういたしまして」
そう言って不良さんは手をひらひらさせて電車から降りて行った。
……見た目で判断したら駄目だね。
と学んだ瞬間でした。
[ドアが閉まります、降りる方は……]
僕「って、あれ?ここ、僕が降りる駅……。ちょ、ちょっと、待ってください!!降ります!」
END