「ああ、そうだ。君の国語を担当していた柳瀬だ」 ああ、柳瀬ね。 いたいた。 厳しくて全然笑わない先生。 確か授業はわかりやすかった。 でも、私語は慎めとか、周囲のやる気を殺ぐ者はこの教室にいる資格はないとか、そんなことばっかり言ってた。 だから嫌われてたな……。 確かわたしも嫌いだったし。