中学の頃……まあ、その話はおいおい。 「はは、懐かしいな」 「とにかく、近いうちに顔を出すように。 五時から六時の間なら、対応できるから。 夏休み中に来るんだぞ」 先生という人種に指示されるのも久々で、何となく良い気分になった。 良い気分というか、子供になったような不思議な気持ちになった。 「うん。 じゃあ、バイトのない日に行くよ」 「……待っている」