「清史郎が?」


「はい。」


私がにこやかに返事をすると”はぁ”と深い溜息をついてこちらを見る



「君ら兄妹には敵わないなあ。」



そう言う総司の顔はとてもにこやかで、でも何処か困ったような...そんな感じだった


そして、二日、三日と看病を続けて行くうちに、床についていることが嫌になった総司なそれを止める私と喧嘩、と言うか言い合いになったのだ



「駄目ですってば!
本当に泣きますよっ?!!」


総司の腕を掴んで引きとめようとするが、それを総司は振り払う勢いで障子に向かってズンズンと進む


「どうせ、嘘泣きでしょ?

君はこんな事では泣かない子だ!!!」


「っ〜〜〜!!!

お願いですからっ、言うことを聞いてください!!!」



図星をつかれてしまい、何も言えなくなるが、それでも引きとめようと総司の腕を必死に掴んで見せる




「あー、もう!

お願いだから稽古に行かせてくれェェェっ!!!」




昼下がり
屯所に響く
声虚しく....字余り。