すらぁ、と抜かれる刀



「死のうか?」


総司、顔は笑っているけど目は笑ってません。

「おお、怖い怖い。

まあ、異常はナシや、あとはイチャイチャでもしてくれても構わへんから
あ、でも数日は安静なや

そこんとこ”慶ちゃん”よろしくな?」


ワザと私の名、”慶ちゃん”を強調して去ってゆく山崎様

何というか風のような人だ。



「よ、よかったですね
異常なくて。」


山崎様がいなくなって気まずい雰囲気が流れる中、そう口を開いて総司に目をやろうとすると...


「え、あ..総司っ?!
何、着替えっ...」



驚きすぎて呂律が上手く回らない



「別に見ても構わないのに。」


クククッ、喉に突っかかるような笑い方をすると、パサッ、と布が落ちる音がした


「そんなわけにもいかないじゃないですかっ!!!

というか、なんで着替えて...」



「ん?
そりゃあ、稽古にいかなきゃねぇ?」



「なっ!!
駄目です!!」


勢いあまり、着替えている総司が目に入り、カァァァッ、と顔を蒸気させ、また急いで後ろを向く



「ククッ、そんなんじゃ僕止められなくない?」