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彼女、武久 慶は不幸に良く巡り合う子だと思う



兄を亡くし、こんな人斬り集団の中で女中をさせられて



そして、ここに来て二日目でのちに京を揺るがす事件に巻き込まれるなんて



本当に、可哀想な子。





だけど、彼女は不幸に決して飲み込まれない



『総司〜、俺の妹は強いぞ?
強くて、凛としてて、本当に綺麗なんだ。』




あいつが自慢したがるのもよく分かる


彼女は綺麗だ。


出会った時にそう感じた









ボクナンカトハオオチガイ。



「なんで..、死ぬ為の覚悟なんて..私には━━━━ワカリマセン。」





うん、分かってた。



だからこの先もずっと分からないでいて



これはただの僕の我儘。

だけど、そう分かっていても、君だけは綺麗なままで居て欲しいんだ