「お守り?」


その言葉を復唱しながら疑問符を語尾に付ける総司



「だって..、今から何か起こるんでしょう?

だから..、です。」



何が起こるか私には分からない


それ故、怖い。



兄さんみたいに、また誰かが突然消えたら、いなくなったら...



「そっか..、ありがとう。




だけど..、





僕は人斬りになった時から死ぬのは覚悟している。」



人斬り、その言葉が胸に刺さる


イタイ。


「なんで..、死ぬ為の覚悟なんて..私には━━━━ワカリマセン。」



そんな、悲しい覚悟なんて分からない



「うん、分からなくていいよ。


分からないで
理解しないで



君だけは、ね。」




そう言って彼は悲しく笑う