「おお!
今日は井上さんの昼飯かっ!」



「っしゃあ!
まともな飯が食える!」



二人とも元気が良いのか、それともただ煩いだけなのか...、とても大きな声をあげる



一人は体格がとてもよく、もう一人は背丈が低いものの、鍛えられた体をしている



「ははっ、二人とも匂いにつられてきたのかな?」



そんな二人を父親の様に見守る井上様



新選組はとても個性豊からしい。



「そりゃあ、源さんの飯だぜ?
つられて来るにきまっ....て....え?」



一人の体格のよい男が私に気づき言葉の語尾に疑問符をつける



「はじめまして...
武久 慶です。」



味噌汁を片手に持っているせいで深々とした挨拶は出来ないが、初対面なので軽い会釈をすると、彼らの目がポツになる



「武久って...え、え?

清史郎の..妹ォォォォォ?!」



「うっわ!
聞いてはいたけど本当、清史郎にそっくりじゃん!」




「いや、あの...ははっ、」




そっくりはどうかは分からないが、ともかく苦笑いぐらいはしておく。