Dear.

朝餉が終わり、早く昼。



私は今、新選組六番組組長 井上源三郎様とお昼の支度をしている




本当は朝餉の時、紹介があるはずだったのだが、支度が終わり、部屋にいたのは片手で数えられる程度。




皆、疲れて寝ているらしく、朝餉での紹介は諦め、昼餉での紹介となったのだ




「井上様、やはり昼餉は私だけでお作り致します。」




「いやいや、全員の人数分を一人で作るのには時も力も使う。
ここは二人でやろうじゃないか。」



片手で数えられる程度しかいなかった朝餉の中にいた井上様は今このようにここで働くのが初日の私の為に道具の位置や他にも味付けなど色々と教えてくださる



教わりながら、助け合いながら、あっという間に出来上がった昼餉につられてかは分からないが、ドタドタとこちらに近づいてくる足音。



「腹ペコ組が来たらしいね。」



「腹ペコ組？」


それはなんだろうと考えて味噌汁をお椀につごうとした時、現れた二人の男性