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兄がいなくなってからの私の生活は酷くすさんでいた



金も日に日に底をつきかけてきていて、世間様からの風当たりは強くなる一方だった





死のうかしら。





そんな事を何度思っただろうか





誰も私を、私の存在に気づいてくれない





なら、生きる意味なんであるのだろうか





そう思う心は日に日に強くなりつつあった





だが、ある日届いた一通の文。




【武久 慶殿】




ああ、またあの字か。