それがとても気がかりにはなったが、それを聞くと私が清光様に少しの好意を抱いていることがばれてしまいそうで、臆病な私はあえてそれについて深く追求はしなかった





「はい、君の部屋はここ。
狭いかもしれないけど、僕の部屋の隣だから襲われる心配はないよ。」





「おそっ...、」





タラリ、と冷や汗が流れた






そうだ。


ここ、壬生寺こと、新選組の屯所は女は私一人になると、清光様の文に書いてあった





部屋にいる時だけでなく、夜中屯所内を歩き回ることや、風呂などは細心の注意を払わなければならない、と遅いがやっと自覚した





「大丈夫、心配はいらないよ。
もし君を襲うような奴が出てきたら僕が容赦無く殺ったげるからさ。」



ああ、本当に気をつければ...



部屋が血の海になる。





「まあ、これを一応念のため持っておいて。
清史郎...君の兄が残していった刀。




手入れは欠かさずしておいたから使おうと思えば使えるよ。」