「清光に礼はいいよ。
あいつは照れ屋だからきっと、君には姿を現さない」



「そう...ですか。」




キッパリとした沖田様のものいい。



それが少し寂しい



「残念かい?」



沖田様の言葉に素直にうなづくとポンッ、と頭の上に彼の手が置かれる





「だったら、文を書いてあげてよ
きっと彼も喜ぶ。
渡し役は僕がやってあげるからさ。」



会えないのならば、礼を直にゆえないのならば...


やはり、彼とずっと交わしている文しか手段はないと思う



「...お願いします。」

会いたかったな。


けど、彼がそれを拒むのならばそれも仕方ない。


いつか、いつか。


今はそれで良いのかもしれない




「じゃあ、引き続き慶さんを案内するけどいい?」



「はい、色々とお願いします。」



うんうん、と和かに笑うとまた私の手を引く沖田様



でも、そんな沖田様と清光様はどんな関係なのだろうか?