「な、え...人?」



未だになかなか状況が理解出来ない私は目の前にいる黒い何かが人なのかどうかさえはっきりとしない



「人じゃいぼけぇっ!


嬢ちゃんなあ...人をネズミ扱いしたり、駆除せんなあかんとか言い出したり...」



ブツブツと小言をつぶやく自称人は、何やら私の行った言葉をねい持っているらしい




「驚いたか?」



小言をつぶやく人はほっとき、土方様を見てやると、してやったりという顔でそう言う



「あたりまえです!


だって、人が...天井裏から出て来るなんて...」




信じられない。



だって、それじゃあ...



「忍者みたいじゃないですか。」




「そりゃそうや。

忍者やさかい」



「え?!」



「嘘はいけませんよ丞くん。

君は監察方であって忍者なんてそんな物騒な輩ではないと思いますが?」




山崎、なるものの忍者という言葉にいち早く否定の言葉を入れる沖田様




「なんや、別にいいやないかい。

忍者みたいなもんやろ」



「それは、みたいであってそうとはいいません。

日本語から出直しては?」