「ならいいじゃねぇか。
お前、あいつに似て美人なんだしな。」



「なっ..!!.....にをっ、」




あいつというのは兄さんのことだろう、美人と言われるのは悪い気はしないが、兄さんも、と言うのが少し気になるし、そもそもこの男の人に美人と言われても世辞にしか聞こえない




「土方さんはずるいなー。
そうやって食べてしまうんだから。」




「食べ....ねえよ。」



どうやら容姿端麗の彼は土方という名らしい

漂わせる色香で只者ではないことが分かる



これなら何もしなくとも、女はさぞ彼に寄ってくるのだろう。




だが、沖田様が発した”食べる”の意味がよく分からない。




そして、何故、土方様は語尾を小さくなされたのだろうか?



疑問は色々と残るが、そんな事を一瞬で忘れさせてしまうような


カタッ...



そんな嫌な物音




ネズミっ!!!