私も一応腹に子供を抱えていることもあり、たまに気持ちの制圧が出来ず、夜通しで泣いたり、総司が側にいないと怖いのだ


ついでにつわりというものもこの頃激しくなっており、とにかくいっぱいいっぱいで生きている




総司が死んで欲しくないから、時間が進まなければいい



だけど、この子に会いたいから時間が進んでしまえばいい



我儘だろうか?



いや、確かに我儘だ。



どちらも大切でどちらも選べない



持ち合わせていながらそれを選択する勇気がない臆病者なんだ私は。




「総司..、死なないでっ、」


同じ布団に二人身を収めて二人寝ている時に、こんな事を言ってしまった



彼だって死ぬことを望んでいるわけじゃないのに、私は本当に心底最低な奴だと言ってから気づく



「ごめん..なんでもないっ」



「いや、僕こそごめん...」



何かが悪いわけじゃなくて、ごめんを言う存在だって理由だってこの場所にはいない


けど、言わないと、理由なんてなくったってお互い自分を支えられないほど、脆くてガタガタなのだ