「悪かったなー
まさか屯所でさかってるとは思わんかったんや」



こちらも負けじと嫌みを繰り出してお互い睨み合いが続くと思いきや、



「ゴホッ...、ゴホッ、クッ..」


総司から漏れた苦しそうな咳でプツンと切れてしまった

でも、間近でこうやって総司が苦しむところは始めて見たかもしれない



「ほれ、」


差し出したのは血を取るための紙、もし部屋にでもぶちまけたら慶ちゃんにバレてしまうやろという俺の気遣い



「?!」


少々驚きつつもその紙を素直に受け取ると口にあった血を全て紙へとぶちませた



「....やっぱりな。」



「うるさいな、余計なお世話だよ」



ヒュー、ヒューと喉を鳴らしながらそんなこと言われてもただ意地はってるようにしか見えへんって...




「言わんのか?」